大腿骨頭壊死症(レッグペルテス症)とは?

大腿骨頭壊死症(別名:"レッグ・ペルテス病/レッグ・パーセス病)は、太ももの骨と骨盤を連結している大腿骨頭への血行が悪くなり、大腿骨の骨頭が壊死してしまう病気です。レッグ・ペルテス病がよく起こる犬種は、トイ・プードルやウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、パグ、ポメラニアンなどで、大型犬での発症はまれです。主に3~13ヵ月齢の成長期に発症するケースが多いです。
 

症状は?

股関節の痛みがあるため、歩き方に異常が現れます。歩き方がおかしい、足をかばうように歩く、体重が乗らないように足先だけちょこんと地面につけて立つ、足を上げたまま3本足で歩くなどの症状がみられます。9割近くで片足のみに発生するため、いつも同じ方の足をあげているということが多いです。症状が進行してくると少しずつ足の着きが弱くなり、後ろ足を伸ばした時に嫌がったり、さらに悪化すると完全に後ろ足が着かなくなります。

治療法は?

★軽度の場合
安静と非ステロイド系抗炎症剤の投与等の対症療法を行いますが、内科療法では改善がみられないことも多いです。
★重度or治療反応が悪い場合
外科的処置として大腿骨頭切除術もしくは股関節全置換術(THR)のいずれかを実施することが多いです。
大腿骨頭切除術は骨を切除して骨同士が当たらないようにする手術で、股関節全置換術は人工関節を入れ、股関節を作り替え正常に近い機能を目指す手術です。いづれにしても筋肉が落ちる前に早めの外科手術を行うことが重要です。

大腿骨頭切除術の経過は?

前回のトイ・プードルちゃんの経過を例に紹介します。
あくまで1例なので、重症度や術前の状態により変化があります。

 
手術後
数日のアイシング処置

リハビリ

退院
(1週間程度で少し負重をかけるようになります。
今回は退院時患肢も2割程度使用し走っていました。)

退院後もリハビリ

現在手術から約2カ月
(8割以上患肢を使って走り回っています。)

手術時のレントゲンは↓↓↓をチェック

大腿骨頭壊死症のレントゲン写真

術前のレントゲン
術前のレントゲン
術後のレントゲン
術後のレントゲン
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